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ベリーショートストーリーズ 葉月珪編

誓い

 目をつむればすぐに思い出す泣いている幼い頃の俺。
 一緒に教会で遊んでいた大好きな女の子に会えなくなったせいで。
 その泣いている俺に伝えてあげたい。絵本の通り、時がくれば、その女の子とハッピーエンドを送る事が出来る事を。
 何故なら、今、その女の子はすやすやと気持ちよさそうな寝息をたてて、俺の隣で眠っているから。
「綾音、これからはずっと一緒だ。もう離さない」
 昨夜、あいつに告げた言葉に嘘偽りもない。まだ本当には一緒にはいられないけど、心はずっと側にいる。綾音、お前が俺の半身だと思うから。
 だから、ずっと離れない。死が二人をわかつまで、ずっと。

END

2016年7月21日作成
2016年7月21日更新
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