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ベリーショートストーリーズ 蒼樹千晴

私だけの応援

 7月に入ると、一学期の期末試験ということで、図書館で勉強する人が増えてきます。
 私もはばたき市の市立図書館に試験を勉強をしに行きます。
 学校のではなく、市のに行くのには、理由はあります。
 時々、彼女が友人と来て、勉強をする姿を見たことがありましたから、彼女の姿を一目見たくて。
 道やいろいろなことをたずねた私のことを彼女は覚えていないかもしれませんけど、私は覚えています。
 彼女の笑顔は、祖国でも異国の地である日本での私の応援だと思っているので。
 彼女の名前を知る日はあるかないかはわかりません。
 けど、許されるなら、彼女を見守るだけでもできたらいいなと思っています。
 それぐらいなら、正面から話をかける私でも出来ますので。

END

2016年7月21日作成
2016年7月21日更新
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