雑記

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バイト騒動
「姫条、待ちなさい!」
 ある昼休み、廊下を歩いていると、遠くから氷室先生の声が聞こえてきた。
(姫条君、今度はなにをしたんだろ?)
と思ってると、目の前に本人が現れた。
「真紀、悪いんやけど、少し匿ってくれへん? 氷室先生がしつこくてこまってるんや」
「一体、今回は何やったのよ」
「それは後で説明するから、頼むわ」
 そう言うと、まどかは私の背後にあった倉庫に隠れた。
 すぐに氷室先生が現れる。
「日和か。姫条は通らなかったか?」
 いつもより厳しい顔に緊張しながら、
「あちらの方に走っていきましたよ」
とごまかす。
「そうか、ありがとう」
 そう言うと、氷室先生は即座に行ってしまったので、私は安堵のため息をついた。

 しばらくしてから倉庫から顔を出したまどかに、引っ張り込まれた。
 狭い空間に二人きりという状況に、つい緊張してしまう。
「真紀、ありがとう。助かったわ。緊張したやろ?」
「ばれなかったから、いいよ。所で、今日はどうして追いかけられたの?」
「今日はって、ひどいやんか。いつも怒られているように聞こえるやろ?」
 そううそぶくまどかに
「ごまかそうとしても無駄よ。で、なんでなの?」
とつっこむ。
「はあ、真紀にはかなわんなあ」
 ため息をついた後、まどかは事情を説明してくれた。
「実はな、やばいところでバイトしている事がばれたんや」
「やばい所って、どんな所よ!」
「普通のバーやねんけど、氷室先生の知り合いのバーやってな、訪れた先生に反対されたんや。未成年のするバイトではないって。どうしてもしたいんやったら、私もするって言い出してな。それで追いかけられてたんや」
 困ったようにクビをすくめるまどかに、私は納得する。外でまで氷室先生に監視されるのが嫌な気持ちはわかるから。
「でも、珍しいね。まどかがそんなバイトをするなんて。何かあったの?」
 何気なく聞くと、目に見えてまどかは慌てる。
「いや、予想外の出費があってな。慌ててバイトしたんや。じゃあ、時間やから、いくな」
 そう言うと、まどかは私が止める暇もなく、さっさと出て行ってしまった。
(変な、まどか)
 そう思いながら私も倉庫を後にした。

 その謎は後日解けた。

「誕生日、おめでとう。真紀。これ、プレゼントや」
 まどかに突然手渡された細長い箱に私は笑顔を浮かべる。
「ありがとう、まどか。開けてもいい?」
「ああ」
 丁寧に開けると、そこにチョーカーが入っていて刻印されているブランドから、高価な事が予想ついた。
「もしかして、これのために?」
「ああ、一目見た時に真紀にあうと思ったからな・。俺が好きにやった事やから、気ィ使わんといてな」
「うん、ありがとう。すごく嬉しい。大事にするからね」
 私はそう言うと、大切に箱にしまった。
 そして、まどかとデートする時はいつもそのチョーカーを着けていった。まどかが喜ぶ姿を見るのが嬉しかったからと、私自身も気に入っていたから。
 だから、今度は私もまどかが喜ぶプレゼントを買ってあげたいと考えていた。

END
10/03/18 19:17更新 / 旧作品集

■作者メッセージ
後書き
 うむ、らしいといえば、らしい話のような気がします(ぉぃ

亜衣より
 らしい話なんですかね?
 私はらしい話とは思いますが。


今だったら、ちゃんと関西弁かけるんですかね?

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