雑記

読切小説
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おもい
 車内から見える風景が、徐々に赤々となっていく。
 適温に調整された車内から、体感できる唯一の季節の移り変わり。
 徒歩で通学している生徒が羨ましい時期もあった。
 自分を特別扱いする大人たちが鬱陶しい時もあった。
 しかし、それも遠い昔の事。
 気にすれば、気にするほど、莫迦らしい事だと気づいてしまったから。
 今の自分の置かれた環境は知らない人からみれば、羨ましいとしか思えない環境だけど、実際はつらいことも多い。
 でも、分かち合えることはできないつらさだから、自分が乗り越えていくしかない。
 気丈にいなければ、いられない環境。そのことが分かってもらえないつらさ。
 色んな事が私にまとわりついている。
 でも、そんなことは、誰にだってあるんじゃないかなって今は思うようになってきた。
 その人でしかわからないつらさ。
 その人特有の環境。
 まあ、それに比べても私のこの環境は特殊だけど、背負っているものの大きさを自覚したら、泣き言は言えない。
 それが伊集院家に生まれた私の使命だと思うから。
END
10/03/29 19:38更新 / 作品集

■作者メッセージ
なんか、ふと思いついて書いた、超短文です。


いろんな書いていると思います

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